これまでに沢山のタイで仕入れをするお客様をツアーにてサポートさせて頂きました。初めてタイに来る人やしょっちゅうタイに来る人、色んな方たちがいました。
タイの仕入れで結果を出す人と失敗する人には共通点があります。今回はタイの仕入れで失敗しないために押さえておくべきポイントを7つご紹介したいと思います。
目次
1. 中国仕入れとの違いを理解する
現在では中国から仕入れて日本で売るというモデルが段々と厳しくなっている状況ではないでしょうか。日本人のライバルだけでなく、中国人までもが中国製の商品をAmazonで販売しているという始末。
この事態を避けるがためにタイ 仕入れに移行する人は少なくありません。私たちのお客様で中国仕入れを実際にしている人も多く、その感覚でタイ仕入れをされている方は少々 苦戦しがちです。
なぜなら中国とタイとでは取扱商品群が全く異なるのです。タイでも中国と同じような商品はあるのですが、中国製だったり中国には価格で敵わないものも多いのです。
プラスチック成型品・電化製品・日用品は中国
これらは圧倒的に中国で仕入れる方がメリットがあります。中国で仕入れるロットが多いからこれらをタイで作れないかとという依頼がかなりあります。
しかし金型の関係で小ロットでこれらの商品を作るのは困難ですし、タイのマーケットで小ロットで仕入れたとしても価格は全く合いません。
タイで強いのはハンドメイド商品
タイ人は手先が器用だと言われておりますがこれは本当だと思います。シルバーアクセサリーの製造工場を訪問した時にその細かな手作業を見学させてもらいました。この精巧さ・繊細さは中国では難しいのではないでしょうか。
またハンドメイドの革製品。財布・バッグ・ベルトなど、良い素材でしっかりとした強度で、かつ丁寧に縫製されていたりします。その他、縫製品も丁寧な仕上がりでアパレル系は狙い目の商品でもあります。
2. リサーチをする
タイの仕入れで失敗をしてしまう人たちはリサーチを全くしていません。私たちのツアーに参加して頂けると売れる商品群はツアー中にお伝えしていますので大きく外す事はありませんが、リサーチもせず独自でマーケットに乗り込んでも売れる商品は見つかりにくいでしょう。
リサーチはネットでする事も出来ますし、雑誌などを使うことも出来ます。この事前リサーチがあるのとないのでは全く違い、マーケットに買い付けに行った時に狙った商品が見つけやすくなります。
マーケットでよく見かける電飾。特徴的だしキレイだし、売れると思われがちですが 売れない(売りにくい)商品です。
3. 売れる商品を取り扱う
リサーチに通じるところでもあるのですが、仕入れを感覚でやってしまっている人は失敗する可能性が非常に高いです。
ビジネスの本質として売れる商品(お客が欲しい商品)を取り扱うという大前提のもとに仕入れをしなければいけません。
多くの素人バイヤーが「売れそうな商品」というフワッとした独自の感覚で仕入れてしまうから失敗してしまうのです。
売れる商品というのは、あなたが欲しい・売れると思っている商品ではなく、「お客」が欲しいと思っている商品。また 「現在 売れている商品」でもあります。
当たり前に聞こえるかもしれませんが、売れる商品を売るというのが鉄則です。
4. 勇気を持って仕入れる
仕入れツアーをしていると、中には仕入れない人もいます。実際に仕入れをせずマーケットをぐるぐるとまわっているだけ。タイに遊びに来ただけならまだしも、仕入れに来たのなら仕入れなければ何も前に進みません。
事前にリサーチをしっかりと済ませ、その情報をもとに勇気を持って仕入れましょう。データーでは売れる可能性が高いと分かっている。でも実際にやってみなければ分からないところも確かにあります。
しかし、タイの仕入れ値は安いので原価を下回るという事は稀なケースです。最悪原価で売れれば大きな損失は免れるのでとにかく仕入れましょう。※テスト仕入れを推奨していますので、そもそも大きく外す事はありませんが。
5. テスト仕入れ・販売をする
テストをせずに最初から思いっきり仕入れる猛者がたまにいます。その仕入れっぷりは素晴らしく、運が良ければうまくいくのですが ビジネスをギャンブルにしてはいけません。
思いっきり仕入れるのは実際に売れると分かってからです。実際にリサーチをしても稀に売れない商品はあるものです。多品目を実際に売れるかどうかを試してみるのが失敗しない仕入れ方。
テスト仕入れで推奨する個数は各品目3つです。1つ、2つだとたまたま売れたのかどうかが分かりません。
5個以上だと、売れにくい商品だった場合キャッシュになるまでが時間がかかり、次の仕入れに移ることが出来ません。
・リサーチをする
・テスト仕入れをする
・テスト販売をする
・売れる商品と分かれば本仕入れに移る。
このようにビジネスとは地道な活動の継続なのです。
6. ライバルを意識する
ビジネスにはライバルはつきものです。逆にライバルが全くいないとされるブルーオーシャンというのはスモールビジネスにとっては罠だったりします。これだけ多くのビジネスマンが膨大の情報の中生きているわけです。
ブルーオーシャンと思った市場でも実は誰かがすでに試していて、うまくいかなかったからブルーオーシャンに見えるのかもしれません。海面はブルーでも海底はビジネスに失敗した死体が沢山沈んでいるかもしれませんよ。
ライバルと差をつける
ライバルが既にチラホラいるという商品を見つけた方が売れるのは早いです。ライバルより安くする、写真を上手く撮る、おまけをつける、お試し期間を設ける、支払い条件をよくする、送料を無料にするなどなど。
色んな試みでライバルより良い提案が出来ればあなたの商品が選ばれます。
7. 複数の販売チャンネルを持つ
中国輸入をされている方は主にAmazonを利用して販売をされている方が多いです。中国の商品は主に「機能」「役割」が明確なものが多く、お客さんが既に知っているという状態のものが多いのでAmazonだけでも売れたりします。
しかしタイの商品は「機能」というより「デザイン」の方が重視されるのではないでしょうか。ハンドメイドを強みとしているタイの商品ではその見せ方がポイントになってきます。※サイフやバッグなどの革製品で機能性・利便性を高めるというのは結構ありますが。
また購入層も考えなければいけません。Amazonの1択ではなく、メルカリ、楽天市場、ヤフオク、ヤフーショップ、自社サイトなどを使ってプロモーションをしましょう。
リアル店舗にも販売する
またウェブだけでなくリアル店舗で販売するという事も忘れずに。私たちツアー参加者はウェブ販売での経験がある方が多いせいか、ウェブを使うことばかり考えています。
ウェブだけの販売では簡単にライバルが現れ、簡単に価格競争に陥ります。知り合い経由もよし、営業をかけるもよし、リアル店舗に卸しをするHPを作るもよし。ウェブだけに凝り固まらないで、ライバルが進出していない販売チャンネルを持つというのも大切な戦略です。
まとめ
ビジネスはギャンブルではありません。なぜタイの仕入れで失敗するのかは、それなりに理由があります。それは知識不足・経験不足・資金不足・人脈不足など。この不足しているものが多ければ多いほど、あなたのビジネスは失敗する可能性が高いでしょう。
今回ご紹介した内容はあなたの知識不足を埋めるためのものです。しっかりと学び、そして実践をして成功するタイ仕入れを目指しましょう。